
自社のホームページに問い合わせが増えず、SEO対策に取り組むべきか悩んでいる経営者・Web担当者に向けて、SEO対策の考え方と、自社に向くかどうかの判断軸、最初に進める手順を整理します。
SEO対策とは、検索する顧客に見つけてもらうための取り組み
SEO対策とは、自社の商品やサービスを検索する顧客に、検索結果からホームページを見つけてもらうために、ページの内容とサイト全体を継続的に整えていく取り組みです。広告のように掲載期間を区切って露出を作るのではなく、検索エンジンに評価されるページを増やしながら、検索経由の接点を少しずつ積み上げていく性質を持ちます。
そのため、公開してすぐに問い合わせが増えるような即効性のある施策ではなく、検索結果に評価されるまで一定の期間を要する取り組みだという前提で進める必要があります。
中小企業がSEO対策を検討したい3つの条件
SEO対策は、どの企業にも一律に必要というわけではありません。次の3つの条件に当てはまるほど、取り組む効果を実感しやすくなります。
①顧客が検索して商品・サービスを比較している
自社の商品・サービスを検討する顧客が、購入や問い合わせの前に検索エンジンで比較検討する行動があるかを確認します。指名検索だけでなく、「地域名+業種」や「課題+解決方法」といった言葉で検索されているかが目安になります。
②自社の専門知識を役立つ情報として発信できる
自社が持つ知識や実務経験を、顧客の疑問に答える情報として公開できるかを確認します。社内にしかない情報を発信できるほど、他社と差別化しやすいページになります。
③公開後も改善を続ける担当と時間を確保できる
SEO対策は公開して終わりではなく、公開後に効果を確認しながら内容を見直す運用が必要です。担当者と時間を継続的に確保できるかを、取り組む前に確認しておきます。
3つの条件すべてに当てはまらなくても、検討を始める材料にはなります。当てはまりが少ない場合は、次のWeb広告との比較も判断材料にしてください。
SEO対策とWeb広告の違い
SEO対策に向く条件がはっきりしない場合や、短期間で成果を出したい場合は、Web広告との違いを比較してから判断すると、自社に合う進め方を選びやすくなります。

どちらか一方を選ぶ必要はなく、短期間で告知したい商品・サービスは広告、検索接点を積み上げたい商品・サービスはSEO対策、というように併用することも選択肢です。
中小企業が最初に行うSEO対策5ステップ
SEO対策に取り組む場合も、施策を網羅するより、次の5つの手順を1つずつ進めることで、自社の状況に合った進め方が見えてきます。

1. 問い合わせにつなげたい商品・サービスを1つ決める
- やること▶自社が扱う商品・サービスの中から、まず問い合わせにつなげたいものを1つ選びます。複数を同時に進めようとすると、どのページも中途半端になりやすいため、最初は範囲を絞ります。
- 確認するもの▶現在の売上・粗利への貢献度、既存ページの有無、競合の強さ。
- 完了の目安▶対象とする商品・サービスと、その顧客像を1つの文章で説明できる状態。
2. 顧客が検索する言葉と知りたいことを整理する
- やること▶選んだ商品・サービスについて、顧客が検索するときに使う言葉と、その言葉で検索する背景にある悩みや知りたいことを書き出します。
- 確認するもの▶実際の問い合わせ・相談でよく聞かれる質問、顧客対応をしているメンバーが把握している疑問点。
- 完了の目安▶検索の言葉の候補と、それぞれの言葉で顧客が知りたいことが一覧になっている状態。
3. 検索結果の上位ページを読み、必要な説明を洗い出す
- やること▶整理した検索の言葉で実際に検索し、上位に表示されるページを読み、どんな見出しや説明が用意されているかを確認します。
- 確認するもの▶上位ページで共通して説明されている内容、自社のページで説明できていない内容。
- 完了の目安▶自社ページに不足している説明、または新しく用意すべき説明が具体的に分かっている状態。
4. 既存ページを修正するか、新しい記事を作る
- やること▶ステップ3で洗い出した不足を踏まえ、既存ページに説明を加えるか、新しく記事を作るかを判断します。
- 確認するもの▶既存ページの内容と、追加したい説明の分量。大きく内容が変わる場合は新規ページ、部分的な追加なら既存ページの修正が目安になります。
- 完了の目安▶修正または新規作成するページが決まり、追加する説明の項目が確定している状態。
地域の顧客を主な対象とする企業では、この段階でGoogleビジネスプロフィールの情報整備もあわせて確認すると、地域名で検索する顧客への接点を補足できます。
5. Search Consoleで表示・クリックを確認して改善する
- やること▶ページを公開・修正したら、Google Search Consoleで、どの検索語句で表示され、クリックされているかを確認します。
- 確認するもの▶表示回数、クリック数、掲載順位、実際にクリックされている検索語句。
- 完了の目安▶定期的に確認する頻度が決まり、次に見直すページの優先順位が分かっている状態。
自社で決めることと、外部へ任せられる作業
SEO対策は、専門的な知識が必要です。そのため、外部に委託することも検討しましょう。
その際、自社で判断すべきことと、外部へ任せられる作業を分けておくと、依頼するときの範囲もはっきりします。
■自社で決めること
- 顧客像や、顧客が抱えている課題
- 商品・サービスの強みや、他社との違い
- 実際の事例や経験など、公開してよい情報の範囲
- 問い合わせを受けたあとの対応
■外部へ任せられる作業
- 検索する言葉の調査
- 競合ページの調査
- ページの構成案の作成
- 執筆の補助
- サイトの技術的な改善
- Search Console等の計測設定
外部へ依頼する場合でも、自社の情報は自社で用意しておくことが、魅力的なページを作る前提になります。
最初に改善するページを決める
5つのステップと自社・外部の分担を踏まえ、最初に手をつけるページを1つ決めます。売りたい商品・サービスに近い既存ページを1つ選び、新しく作るより先に見直します。
- タイトルに、顧客が検索する言葉と提供する内容が含まれているか
- ページ内で、顧客の疑問に答える説明ができているか
- 問い合わせにつながる導線があるか
- Search Consoleで表示・クリックを確認できる状態になっているか
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まとめ|自社に合う進め方を1ページから試す
SEO対策は、検索して比較する顧客がいるか、専門知識を発信できるか、改善を続ける体制があるかによって、向き不向きが分かれます。Web広告と比較しながら自社が積み上げたい接点に合う方法を選び、5つのステップに沿ってまずは1つのページから進めることが、自社に合った取り組み方を見つける近道になります。
自社に合う施策がわからない・現状の分析をしたいなど、お悩みの場合は、是非一度ご相談ください。

